オーナーが一言「廃車」って言えば・・・・・このミニは二度と走り出す事はありませんでした。
引き取りに行った時には(夜だったので)さほど深刻なダメージだとは思っていなかったんですが・・・・・リフトで持ち上げて「マジかよ・・・」サブフレーム歪んでるし、ステアリングラックも曲がってやがるぅ・・・・・つーか、床も全体的に盛り上がってんじゃん！
「むうううううううう、どうすっぺ・・・・」
オーナーさんに損傷のひどさを説明するのが辛かったです。
でも、このままにして置けないので、意を決して電話しました。
多分廃車だろうと思って話をしたんですが・・・・・
「他に欲しい車も無いし、新車からずっと乗っているし・・・・他のミニ買ったとしても全く同じ物ってありませんよね？」・・・・・とのお言葉。
「なおりますかねぇ？」・・・・・・へ？
驚きました(＾-＾;
そこでGTの答えは・・・・・・・
いつもの如く・・・・・「乗りたいと思ってくれるんでしたら直しますよ！」って言ったと思います。
結局生かすも殺すもオーナーの気持ち次第だと思うんですよね(＾-＾)
エンジンも初めは「ヘッドだけでもO/Hして、オイル下がりの対策しましょう！」って感じだったのですが・・・・素手でクランクがヒュルヒュル回ってしまうほどピストンリングに張りが無い状態(通常ならばクランクの角度によって渋い位置があるんですが)という事がわかってしまい・・・・・とりあえずオイル漏れも激しかったので全部ばらしてみる事になりました。
走行距離50,000ｋｍのエンジンなので、メタルは測定したところ基準値でしたが(偏磨耗はありませんでした)
やはりピストンリングはユルユル・・・・
GT的に試してみたい事があったので、結局11スタッドで全部ノーマル部品を使用した「なんちゃってライトチューン＠97エンジン」のプロジェクト始動です(＾-＾)
さすがにびっくりするような加速はしませんが、なにもしていない状態から比較すると・・・・・
トップエンドまでの回転の上昇するスピードが早くなったり・・・・
3500ｒｐｍくらいから「カムに乗る」のがわかったり・・・・
3速までなら7000ｒｐｍ弱まで一気に回ります(＾-＾)サージングは起きませんが、ノーマルCPUの限界なのか6700〜6800付近で燃料カットのような症状になります。
でも、走っているとなかなか面白くって・・・・・ついついアクセルふんずけてしまいます(＾-＾;
オーナーさんも「楽しいですよ！」っと喜んでくれたので、GTも嬉しいですねぇ(＾-＾)
エンジンもボディもしみじみ手を入れて修理しましたので、末永く楽しんで欲しいものです・・・・
